国民健康保険料を減らすためにマイクロ法人を活用することは有効か? その7
法人はいかにして売上をあげるか?
法人は利益を追求する存在ですが、その利益の源泉となるのが 「売上」 です。
とはいえ、マイクロ法人の売上は何千万円、何億円も必要なわけではありません。
年間100万円以下でも、法人はまぎれもなく法人です。むしろマイクロ法人では、リスクを極小化しながら“最低限の売上”を確保することが正解です。
■ 「あなたが新法人で何の事業をするか?」は難しく考えなくて良い
法人設立後、
「新しい法人でどんな事業をすればいいですか?」
という質問を非常に多くいただきます。
ここで注意すべきことは、無理に新しい大きな挑戦をする必要は一切ないということです。
■ 例:あなたが個人で理容院を経営している場合
あなたが現状個人事業主で、理容院・美容院を経営しているとしましょう。
法人を設立したからといって、
・ノウハウもない飲食店を始める
・新たな店舗ビジネスを大規模に立ち上げる
・リスクの高い新規投資をする
こんな必要はまったくありません。
そんな高リスクに手を出す必要はありませんし、“マイクロ法人の目的”ともズレています。
■ 新法人の事業は「個人事業と関連する範囲」で十分
理容院を個人事業で営んでいるなら、法人が行う事業はたとえば、
・シャンプーの卸売
・トリートメント・リンスなどの仕入れ・販売
・美容関連商品の企画・紹介
・店舗運営の補助業務
・SNS運営・ホームページ更新
・広告運用
・顧客向けの販促物作成
・動画制作・店舗紹介素材の制作
これらで 十分に法人としての事業活動が成立します。
個人事業主である“あなた”が、新しく設立した“別人格の法人”からシャンプーやリンスを仕入れるのは自然な流れです。
■ もっと簡単な事業モデルなら「SNS運営・ネット関係」の請負で成立する
法人の売上は、必ずしも物販や店舗ビジネスである必要はありません。もっとシンプルに、
・SNS運用代行
・Webサイト更新
・メール配信代行
・チラシ作成
・写真撮影
・動画編集
・データ入力
・在庫管理
・顧客管理
あなた(個人事業主)が本業を行う中で、「ちょっとした作業を新法人に依頼する」だけでも、立派に売上となります。
マイクロ法人の売上は「最低限の体裁」で良いのです。
繰り返しになりますが、マイクロ法人で重要なのは売上の“金額”ではありません。
■ なぜ最低限で良いのか?
それはマイクロ法人の本質が「売上拡大」ではなく、“構造によるメリットの獲得”にあるからです。
・国民健康保険料の負担圧縮
・所得の分散
・社会保険加入
・法人経費の活用
・法人資産の構築
これらは、売上が大きいほど有利になるものではありません。
むしろ売上は“必要最低限”の方が安全で効率的です。
■ 結論:法人の売上づくりは「身近な作業」でOK
難しく考えず、
「あなたが普段している業務の一部を法人に任せる」
これだけでマイクロ法人は“動いている法人”になります。



