【連載:役員報酬は「少ないほど得」は本当か?】第2編 役員報酬は「少ないほど得」は本当か?
法人資金には「見えない優先順位」がある。
法人に資金があると、「必要なときに自由に使える」と感じる経営者は少なくありません。
しかし実際には、そのお金には明確な優先順位が存在しています。
まず最優先となるのは、従業員への給与や賞与です。
これは会社の信用に直結するため、どんな状況でも最優先で支払われるべきものです。
次に、銀行への返済、取引先への支払い、外注費、リース料、借入金の返済など、事業を継続するために不可欠な支出が続きます。
これらが滞れば、取引停止や信用低下といったリスクにつながり、結果的に経営そのものに影響を及ぼします。
さらに、税金や社会保険料といった公的負担も避けることはできません。
これらは支払期限も厳格であり、遅延すれば延滞や指導といった問題に発展するため、実務上の優先順位は極めて高いものになります。
こうして整理すると、法人にある資金は「自由に使える余剰資金」というより、「すでに明確な使い道が決まっている資金」と言えます。
この構造を理解することで、本当に自由になる法人資金がいくらなのかが見えてきます。
改めてご自身の法人決算書を上記の目線で再点検してみられては如何ですか。



